2013年2月17日

初入院

2013年初投稿です。

2012年後半は急に忙しくなり、家でPC開く余裕もなくブログを更新できないまま終わってしまいました。

ようやくブログ復活です。だって2月初旬にPCを買い換えたから!!
ばんざーい(^‐^)/ サクサク快適!!



で、2013年最初の投稿は初の入院について。


1月20日(日)の夕方から背中がゾクゾクして寒気がしました。
風邪かな?インフルエンザかな?と思っていたのですが、
私が風邪をひくと、たいてい鼻水が出たり、喉が痛くなったりから始まるんです。
でも、今回はどちらも元気。
おかしいな、なんだろうな。と解熱剤を飲んで、冷えピタ貼って寝ていたら、
夜中にだんだんお腹が痛くなってきたんです。

お腹が痛いというのも色々あると思うんですけど、お腹を壊した感じではなく、
生理痛のような子宮あたりをぎゅーっとつかまれている感じでもなく、
お腹の右側半分だけがずーんと痛い感じ。波なし。
右側って盲腸かな?と思ったけど、胃の方まで痛い。

今までで一番お腹が痛かったのは、数年に一度くらいやってくるひどい生理痛。
普段はお腹が重いな、程度なのですが、
数年に一度、汗まみれになってのた打ち回るくらい痛くなります。
痛みがひどくなる前に痛み止めを飲めばいいのですが、
できればあまり薬を飲みたくないと思っていたので、
そのお腹の痛みがいつもの軽いままで終わるのか、のた打ち回るほど痛くなるのかの
見極めを誤った時に、汗だくでのた打ち回ることなるのです。

ある時、薬を飲むタイミングが遅れたため効かなく、
痛みがおさまらないし、仕事を続けられないので、早退してタクシーで帰ったのですが、
タクシーの運転手さんが、あまりに私が後部座席でのた打ち回っているので、
大きい医療センターへ連れて行ってくれました。
(のた打ち回っていてもしっかりタクシー代4000円以上は徴収されました。。
当然といえば当然ですが、財布開いてお金を数えたり、なんてとてもできない痛さです。)
その時に、病院の先生に我慢せずに痛み止めを飲みなさい、と言われたので、
それ以来、痛くなってきたときは飲むようにしています。


その痛みを10とすると、5とか6くらい。まぁ、耐えられる。
耐えられるんだけど、波もなく理由がわからない痛みなのでとっても不安。


ここに引っ越してきてから約10ヵ月。
風邪をひいて内科へいったこともなかったので、急遽夜中に携帯で近くの内科を探しました。
ホームページがない病院もあるので、どこが良さそうかよくわからなかったのですが、
家から一番近くで、きれいそうで、ポリシーもちゃんとしていそうな内科へ翌朝いきました。

ただ、残念なことにそのクリニック、予約優先だから、急に行ってもすぐには見てくれないんです。
90分待ちと言われ、いったん家に帰って寝て、また行きました。
歩くとその振動でお腹が痛いので老人並みにゆっくり歩いて。

先生に症状を話しても、なんだろうねぇ、と言って診察してもわからない様子。
ベッドに横になってお腹を押されて、ここ痛い?ここは?などとお腹の色んなところを押され、
最終的には、CTスキャンがある病院で診てもらった方がいい、との診断に。

紹介状を書くから、待合室で待っていて、と言われて待ってる間に、
なんだかものすごーく具合が悪くなってきて、待合室で待っていられないと思い、
トイレに籠ってしまいました。
脂汗が滝のように出てきて、倒れるかと思いました。
タクシーを呼んでもらおうか、とも思いましたが、
少し落ち着いたのでトイレから出て、紹介状を受け取り、診察料を支払い病院を出ました。

紹介された大学病院は4駅向こうの駅からすぐのところにありました。
私が苦しんでいるときに、いくつか病院の名前を言われて、どこがいい?
と聞かれたのですが、引っ越してきて10ヵ月。
それらがどこにあるのか全く分からなかったのです。
だから電車で行けて、とにかく近いところ、と言って紹介状を書いてもらいました。


古い大学病院でしたが、お見舞いにきたり、着替えやなにやら持ってきてくれる家族にとっては
便利な場所だったと思います。


ここでもすっごく待たされて、忘れられちゃったんじゃないかと思うくらい待たされました。
じっと座っている分には問題なく耐えられましたが、待たせすぎ。
2・3時間くらい待たされたかも。

やっと診てもらって、触診でははっきりとは分からないから
レントゲン、CTスキャン、血液検査、尿検査をしますと言われ診察室を出たときは、
もう待ってる人は誰もいなく、病院中がひっそりしているくらい夕方。


CTスキャンって初めてやったのですが、よりはっきり状態を写すために造影剤を使います、
と言われ、承諾証を書かされました。
造影剤を使うことにより、副作用があったり、40万人に1人位の確率で死に至ることもあるそうです。
私、既に100万人に1人と言われるアレルギー持ってますけど・・・。それより高い確率だわね。

造影剤、不快ですね~。
承諾証を書かされたことによる不安もあったのかもしれないけど、
CTのマシーンのベッドに横になって腕に管を刺されて造影剤を注入されると、
一気に全身が熱くなるのですが、一番最初に熱くなるのが、
あれ?私おもらししちゃった?
と思うようなところが熱くなるんです。
一気に全身が熱くなると、死んじゃったらどうしよう、と思ったりして本当に嫌でした。
なんとか無事でした。


それらの検査が終わってしばらく処置室みたいなところで点滴打たれて寝ていたら、
後ろで先生方が討論?議論?しているのがうっすら聞こえてきました。

しばらくすると、診察してくれた先生がやってきて、
このまま入院してください、もしかしたら手術が必要かもしれません、
手術した場合、人工肛門をつける可能性もあるかも。
と言われました。
入院だけでもビックリなのに、手術??人工肛門???
ショックでした。

とりあえずはそのまま入院しました。


何の病気だったかというと、大腸憩室穿孔という病名でした。
読めますか?だいちょうけいしつせんこうと読みます。

大腸の筋肉の隙間からぷっくりと風船みたいに腸壁の膜が膨れた部分が憩室。
これ自体は病気ではありません。
この憩室が炎症を起こして穴が開いてしまったということです。
穴が開いてしまったということは、大腸に流れる老廃物が体内に出てしまうということです。

話によると、これで入院というのはよくある症状らしいのですが、
ほとんどが年配の人で、老化により起こるらしいです。
30代ではあまりないそうです。涙。。。
あと、便秘もよくないそうですが、私、そんなに便秘じゃないし。。。


絶食(水もダメ!)して腸の中を空っぽのまま自然治癒するのを待つのが治療です。
穴が自然に塞がらなかったら手術。

何も食べられないので栄養補給のための点滴。
大腸の炎症、腹膜炎を抑えるため抗生物質の点滴。
胃液を抑えるための胃薬の点滴。
造影剤の副作用なのか頭痛が酷かったので痛み止めの点滴。
それらを1週間、続けました。

退屈ですね。
頭が痛かったので本を読むのも、携帯を見るのもつらかったし、
食べる楽しみもない、病院内では行くところもないし、横になっていることが多かったです。


点滴の管があるからトイレへ行くのもガラガラとスタンドを押しながら歩き、寝ているときは、寝返りを打って管が布団に引っかかると針を刺してる部分が痛くなるので、
気を付けながら寝ていました。

点滴していると、不思議なことに喉も乾かないんですね。お水も禁止だったので。






数日経ったころから、点滴を刺しているところが赤く腫れて痛みだし、血管痛になりました。
針を刺しているところだけじゃなく、その血管が痛くなるので
手首から腕辺りまで触れなくても痛いというのが退院後も残りました。









看護士さんが失敗して血が逆流することも。

トイレでは、毎回尿の量を量るように言われていたので、計量カップを持って個室に入っていました。

朝は6時半くらいに電気がつき、食事ができる人は食事が配られ、
しばらくすると看護士さんが日勤と夜勤の交代の挨拶に回ってきてくれて、
体温、血圧、脈を計りました。
夕方は4時半か5時くらいにまた日勤と夜勤の交代の挨拶と体温、血圧、脈の測定があり、
7時くらい夕食が始まり、9時15分くらいに消灯でした。

暗い中TV(テレビカードの購入が必要)を見る程見たいものがあるわけでもないし、
枕元の電気をつけて本を読む程元気もなかったので、毎日9時半くらいには寝ちゃってました。

お風呂は入れませんが、週に1回くらい、お部屋ごとにシャワーの日が回ってくるようでした。
それ以外は熱いおしぼりで体を拭くだけです。
シャンプーは洗面所でいつでもできました。(点滴してると看護士さんが手伝ってくれました。)


1週間は絶食点滴で、1週間たったころにレントゲンや血液検査をして治り具合を判断。
白血球の数もグンと減り、レントゲンもよかったらしくまずは手術を免れました。
そして流動食が始まりました!







だんだん固形物が増えてきているのがわかりますね。

最初の流動食は、具なしの茶わん蒸しと麩入りのおすまし、お米は入っていない重湯。
流動食で塩気のあるものを食べると、強烈に塩気を感じおいしかったです。
絶食していたから味覚が敏感になったからか、病院食にしては少ししょっぱいとも思いました。
でもねぇ、具なしでも茶わん蒸しがおいしかった。
和風出汁が本当においしいと感じました。
退院してから具入り茶わん蒸しをどんぶりいっぱいに作りました!笑

食事が普通食になってくると回復してきている実感がわきました。


入院して1週間後位にまた造影剤でCTスキャンして、結果が良かったとのことで
10日後に退院することができました。


途中、会社の人や友達や両親がお見舞いに来てくれました。
6人部屋で1人分のスペースが狭い病室だったので、
友達が来たときは1階にあるコーヒーショップでお話ししてました。
私は飲めなかったけど。

雑誌とか、漫画とか、DSとか持ってきてくれたけど、
入院が思ったよりも短かったので、漫画もDSも手付かずです。


退院後、食事も運動も普通通りでいいと言われましたが、
たかが10日間の入院でも体力がガクッと落ちていて、
歩きにくかったし、また穴が開いちゃったらどうしよう、という心配もあり、
ゆっくり生活していました。

入院から2週間経って仕事も復活しました。


なぜ穴が開いたのか、というのはよくわかりませんが、
なにか大きな原因がないか後日内視鏡検査をすることになっています。



初めての入院、最初はビックリしましたが、大事に至らず退院できたので、
今ではよい経験だったと思います。
色々感じることもあったし、知ることもありました。
それについてはまた。