2011年8月28日

パスタを極める![製造&デモ&ディスカッション編]


野菜ソムリエ協会と日本製粉のコラボ企画、「パスタを極める!」のつづき・・・



日本製粉のオーマイブランドの乾燥パスタを作る工場の様子をムービーで見ました。


①製粉工場から届いたデュラムセモリナ粉と水をミキサーでこねる


②できた生地をダイスという金型に押し込んで形を作る

ダイスというのはこれ↓



これを大きな円盤のようなものにたくさんはめ込んで、そこに生地を押し込むと下からニョロ~っとこの形の麺がたくさん出てくるというわけです。
このダイスは色々な形があって、S字型とかキティちゃん型とか。



③ニョロ~っと出てきたパスタを乾燥させる
乾燥にも温風を当ててまずは表面を乾燥させ、次に全体をじっくり乾燥させつつ熟成させ、冷却してさらに熟成させるという3段階に及びます。
この乾燥が重要な部分らしく、ここで風味や硬さなどが決まるそうです。
乾燥したイタリアと湿気の多い日本だとどうしてもここで差が出るようです。機械で調整しても。


④カットして包装で完成!

包装にも時代と共に変遷が・・・

一番古いパッケージが好き


工場で実際見てみたいですね。
この企画を工場でやってもらいたいくらいでした。




ちなみに、日本製粉さんの工場見学はこちらからもご覧いただけます!




次に、日本製粉とタッグを組んで企業レシピを開発している野菜ソムリエの方のお話を伺いました。
企業レシピと家庭用レシピの考え方の違いなど。

家庭用レシピ → 身近な食材、手に入りやすい食材、まねしやすいレシピ
業務用レシピ → 大量に料理することを考慮、分量が多い、オペレーションも考える

野菜ソムリエとしてレシピを考える際は、旬な野菜を使うことと、やはり普通の人が思いつかないようなちょっとひと工夫された料理方法を考えているそう。
そうだよねぇ。
普通の人は、野菜ソムリエだから何かすごいことをやってくれるんじゃないか?なんて期待しますもんね。
>私 がんばろ・・・


そんな野菜ソムリエの方が「小松菜とホタテのクリームスープパスタ」を実演。


この日の材料



①麺をゆでる(3分)



このお鍋、日本製粉さんがパスタのために考案したそうです。
麺が横にして入るので均一に茹でられるようになっているのと、フタの淵に小さな穴が開いているの見えます?
お鍋にフタをしてザーッとお湯をこぼすことができるようになっているのです。
興味がある方はこちらで買えます。ちょっとお高め。



②小松菜を切る

茎と葉を別に使う

茎は小口切りにして塩もみ、葉は3cm幅にザクザクッと。



③煮込む
3分茹でた麺のお湯を一旦捨てて、水とお酒をふったホタテ缶を汁ごと加えて火にかける。
そして牛乳も加えてブクブク言ってきたら、クリームソースのルゥを加える。




④具を加える
ルゥが溶けたら小松菜の葉を加えて1分ほど煮る。



ちなみに、麺の袋に書いてある茹で時間は、ここまでの火にかける時間トータルの時間です。
なので、最初に茹でる時間は逆算が必要です。



⑤盛り付ける
粗挽き黒胡椒を加えて味を整え、お皿に盛り付ける。
最後に、塩もみした小松菜の茎部分を散らす。




⑥食す


牛乳多めなので生クリームみたいに重たくないし、でもルゥが入ってるから味もしっかり。
それにしても小松菜をクリームパスタに入れるのはしたことなかったなぁ。
ほうれん草と同じ感覚かな。

ちなみに、このクリームソースのルゥも日本製粉さんの開発。
パスタをもっと食べてほしいという願いを込めて。
固形だと保存も利くし便利そうです。



試食後、グループごとに日本製粉の方も含めてディスカッション。
野菜+パスタをお客さんにどうやってアピールするか。

そのためには、
売り場の陳列をどのように工夫するか。
繰り返し購入してもらうには?
どのような商品があればいいか。

野菜ソムリエとしての意見を出し合うというもの。

15分くらいの短い時間で、各グループ色々なアイデアが出ました。
でも、野菜ソムリエの視点で、というのはなかなか難しい。
どうしても消費者目線。
まぁ、消費者目線があってこそ、なのですがその先、野菜ソムリエとしての意見というと・・・

う~む。
まだまだだな。

果たして、日本製粉さんの参考になるようなアイデアはあったのかな。


最後にこ~んなにいっぱい、お土産もらいましたー!!
新商品がいっぱいです。(もちろん、鍋はもらえません。。。)



”商品”について色々考えるいい機会になりました。

お店で売ってるのを見ても、こうしたらいいのに、とか、
なるほど!こうしたらいいんだ!など、
これからはもっとひとつひとつよく見てみようと思いました。


あと、野菜ソムリエ協会では他にも色々企画があるので、また色々参加してみようと思っています。
気になる方はこちら
一般の方も参加できるものもあるみたいです。
(なんか、回し者みたい・・・)



書いてたらパスタが食べたくなってきた。
明日はパスタにしようかなー。

こないだ、クロアチアで買ってきた黒トリュフアロマ入りオリーブオイルを活かしたものが作りたいな。




2011年8月25日

パスタを極める![歴史&原料編]


先日、野菜ソムリエ協会日本製粉のコラボ企画、「パスタを極める!」というイベントに参加しました。

実はワタクシ、ジュニア野菜ソムリエの資格を持っているのです!
プロフィールに書き忘れていた。。。

日本製粉さんは「オーマイ」のブランドでパスタを作ったり、イタリアの「Barilla」のパスタを販売している会社ですね。



野菜ソムリエ協会と日本製粉は2009年からタイアップしてレシピや商品の開発をしているそうです。


この日のテーマ、「パスタを極める!」

パスタ、大好きでよく食べるけど、結構知らないことも多くて、歴史や工場の様子は興味深かったです。


古代ローマ時代の「プルテス」というおかゆ状のものがパスタの始まりだとか・・・

そしてその後乾燥パスタに発展した麺と、アンデス地方原産のトマトがナポリで奇跡の遭遇!
出会ってくれてありがとう!

こうしてトマトパスタが誕生し、世界に普及していったというお話。

昔はイタリア人は手でパスタを食べていたそう。原始的☆




一方、日本には幕末に入ってきたそうです。
名前は「穴あきうどん」!パスタという名前は入ってこなかったのか???

米不足の代替としてマカロニブレイク!
それで名付けられたのが、王米→おうまい→オーマイ!
そういう由来があったんですね~

マカロニサラダが人気になり、スパゲッティも売れるようになったそうです。



そして原料も進化。
1955年頃は強力小麦が原料。
1965年頃からはデュラム小麦を混ぜ込み始め、
1986年頃からオーマイパスタはデュラム小麦100%に!


なぜデュラム小麦がいいのでしょう?

パスタの食感を左右するたんぱく質が違うようです。
グルテンも多いためモチモチで歯ごたえのよいパスタができるというわけです。

しかも!イタリアにはパスタ法なんていう法律があり、
乾燥パスタはデュラムセモリナ100%が原料と決まっているそうです。
さすがパスタの国。法律があるとは・・・

ちなみにセモリナというのは粗挽きってこと。


デュラム小麦は玄米のような茶色。
それを粗挽きにするとほんのり黄色。
強力粉や薄力粉と比べるとよくわかります。


麺の食べ比べをしました!
研究家でもないとなかなか違う銘柄の麺をいくつも用意して食べ比べることなんてないからおもしろかったです。


◆まずは強力粉とデュラム小麦の混合
色が白っぽくて太いです。太い分食べ応えあり。
水分が多いような感じもした。

ファミレスとか業務用


◆オーマイブランド デュラムセモリナ100%
昔から食べている馴染みの味、歯ごたえ、食感。
やはり日本人向けで万人受けするような、強い特徴は感じられなかった。

パッケージ刷新!


◆イタリアで一番売れているというBarilla(バリラ)
日本製に比べて歯ごたえがしっかりしている。
噛むほどに小麦の味がする。

私、愛用してます


◆幻のパスタと言われたVoiello(ヴォイエロ)
ソースが絡みやすいように微妙に表面がザラザラしている。
このままだと小麦の味全開だけど、ソースをかけて食べたらやっぱりおいしい。
ちなみに幻というのは、王室御用達のうえ、貴族達がこぞって求めたことから
そう呼ばれていたそうです。今でもナポリの伝統製法をしっかり守られて作られています。

色は一番茶色っぽかった


◆生パスタ風 金のパスタ
生パスタ風にするには卵が入っています。
もっちり感あり。でも伸びちゃったからかちょっともったり。

卵配合のため黄色い



強力粉入りは茹でた後、伸びやすく柔らかくなっちゃう。
で、太くなったり、水分が多いような味の薄さを感じたようです。

日本人は歯ごたえが残るのはあまり好まないということや、イタリアに比べて湿気が多かったりするので、芯がしっかり残るような麺にしていないそうです。
でも、歯ごたえが残るのが好きじゃないのって、子供とお年寄りくらいじゃない?
パスタ大好き日本人は、イタリアパスタも食べ慣れて、舌も肥えてるからイタリア並みの歯ごたえ残した方が好まれると思うけどなぁ・・・


と思った食べ比べ。
皆さんもなんかヒマだな~って時にやってみては?



長くなりそうなので、次回につづく・・・





2011年8月21日

ミロゴイ墓地と聖母被昇天大聖堂 どっちも美しい


ザグレブの郊外にある美しい墓地へ。

聖母被昇天大聖堂の横にある106番のバスで向かったのはミロゴイ墓地。
この墓地はヨーロッパで最も美しい墓地の1つと言われています。


バス停あたり

ちょっとした通りも趣があるなぁ。


バス停にはお花を持ったおばあさん、おじいさんがたくさんいました。
墓地に行くのだろうから、この人たちについて行けばどこで降りればいいかわかるね。
と思ったのですが、バスの一番前には電光掲示板で次のバス停が表示されるから「Mirogoj」の文字
を逃さないようにすれば、問題なし!


墓地は森の中ってくらい木がいっぱい。
青山霊園みたいな感じかな。
でも、墓石がやっぱり違うから、ヨーロッパの方が素敵に見える。





回廊がステキ


ツタもからまるからまる

回廊の先にはこの光景

すごい。もこもこ

きれいだー


正門

壁面もツタツタ

帰りは106番ではなく、226番「CAPTOL」行きというバスが来て、「CAPITAL」ってことかな?と思い、乗った場所に戻りそうだったので、それで聖母被昇天大聖堂前の広場へ戻りました。


そしたら、そしたら!!!!


民族衣装を着て、かわいい踊りを踊っている少年少女たち!

ステキすぎる。きゃーきゃー
私も軽く小躍りo('∇'*o)  (o*'∇')o 





かわいい~


どうやらお稽古ごとか、学校のクラブか、子供達の晴れ姿を親達が見に来ていた様子。

なので、どういうタイミングでやっているのかはわかりません。
この日は土曜日で、10時半から11時くらいでした。

ラッキーでした。(^^)v

満足。


ウキウキしながら聖母被昇天大聖堂に入りました。

右側修復中



天井が美しい。




天井が気に入った。


ここを出ていよいよ青空市場へ!



ザグレブたのし

ホテル近くのトラム乗り場から、まずはイェラチッチ広場へ向かいました。
このイェラチッチ広場を境に新市街と旧市街に分かれます。


旧市街側。この↓建物の向こう側に旧市街が広がっています。

見えにくいけどイェラチッチ騎馬像↑



結構広い



新市街側。大きな建物が多いの。




うすうす気づいていたけど、クロアチアも結構大きな建物あって発展してるのね。
さすが首都です。


イェラチッチ広場の近くに「世界で一番短いケーブルカー」があるんです!


こんな通りを通ってすぐ右側。

頂上がすぐそこ!

駅舎(?)もステキ

新しそうですよね。
なんと片道30秒!!
料金4クーナ(約60円)!!

朝9時位だったと思うのですが、シーンとしてて、まだ営業前かと思って乗らずに横の階段上っちゃいました。


ケーブルカー動いてるじゃん!

頂上の駅もかわいい


新市街側の眺め。




階段上りきってすぐに、旧市街で行きたかったところが思いがけず早くに登場して心の準備が・・・
それが、聖マルコ教会。

チラッ


屋根のタイルがクロアチアって感じ

 あー、これ見たかったの!!地図も見ないままなんとなく歩いてたら現れちゃったー!
って感じで、探しながらワクワクする余裕なかった。。。

この屋根の紋章はタイルでできていて、左がクロアチア王国+ダルマチア地方+スラヴォニア地方を表す紋章で、右はザグレブ市の紋章です。
ちなみにダルマチア地方はダルメシアンの原産地だワン。

クロアチアや東欧の刺繍を連想させるこの模様が独特でステキだなって思いました。



そして、ここを右に曲がるとまた心の準備ができぬまま・・・




正面のアーチ状の入口

石の門!


中世には、この地域は王国自由都市で、敵の侵入を防ぐために城壁で囲まれていました。ここは当時の数少ない出入り口で、城門が1931年の大火で焼け落ちた時も、このマリア像だけは無傷だったため、今ではパワースポットとなっています。


マリア様、私にもパワーを…

左側には礼拝するところも

ここはひっきりなしに人が来て、人がいない隙に写真を撮るなんてことできません。
石門の下というか中にあって、入口の扉やステンドグラスがあるわけではありません。
欧米の人にとって、通りに面していて石門の中にあるちょっと変わった礼拝堂、特に無傷で見つかったマリア様は特別なのかもしれません。


旧市街は石畳が敷き詰められていて、かわいく小さな家や建物が並んでいて、どんなに歩いていても全然飽きません。
そうそう、クロアチアの石畳は、全国的にほとんどが大理石。
だから底がツルッとした靴だと滑るかもしれません。


ウロウロしながら聖母被昇天大聖堂横にあるバス停からちょっと郊外にあるステキな墓地へ向かいます。






聖母被昇天大聖堂!


この大聖堂横にバス停があります。


このつづきはまたこんど。